[UPDATE] 2026-08-24 初版。OpenClawは更新が速いツールです。手順が合わないときは公式ドキュメントを併読——このページは開き直せば最新版です。

動画講義(約8分)を準備中です。このページの内容を通しで解説する講義を近日埋め込みます([UPDATE]欄で告知)。テキストだけで最後まで進められます。

用語の言い換え表

言葉一言でいうと
OpenClaw自宅PCにAI相棒を常駐させる土台(オープンソース)
Gatewayその土台の常駐サービス。家でいう分電盤
npm / Node.jsOpenClawを動かすための下地。先に入れる
BotDiscord側に立てる受付係。相棒の「窓口の顔」
トークンBotの合鍵。絶対にチャットに貼らない
OAuth / APIキーAIの認証2方式。課金のされ方が違う(定額と従量)

① ゴール(完成条件)

  • スマホのDiscordから相棒に話しかけて、返事が返ってくる
  • PCのフタを閉じても(スリープしなければ)相棒が起き続けている
  • 自分の認証が「定額」か「従量」か、言葉で言える

② 前提(用意するもの)

  • 常時起動できるMac(またはPC)1台 — 自宅に置きっぱなしにするマシン
  • Discordアカウント(無料でOK)
  • 使いたいAIのアカウント(サブスク or APIキー)
  • 時間: 初回はエラー対応込みで1〜2時間(筆者は初応答まで2日かかりました。この手順はその転び方を全部避けてあります)

③ 考え方 — 役者は4人だけ

OpenClaw本体常駐する土台
Discord Botチャットの受付係
AIモデルの認証頭脳。定額か従量か
あなたのスマホDiscordアプリだけ
エラーが出たら「4人のうち誰の問題か」——それが切り分けの第一歩

④ 実際にやる(Step 1〜6)

Step 1: Node.jsとOpenClawのインストール

Node.js(LTS版)を入れてから:

npm i -g openclaw
openclaw --version

最初の罠: EACCES(権限エラー)→ command not found。壊れたのではなく場所の問題です。sudoで強行せず、インストール先をユーザー配下へ:

mkdir -p ~/.npm-global
npm config set prefix ~/.npm-global
echo 'export PATH="$HOME/.npm-global/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
npm i -g openclaw
openclaw --version

バージョン番号が出れば第一関門クリア。

Step 2: オンボーディング(ここが最短ルート)

openclaw onboard

対話式のウィザードが立ち上がり、セキュリティの確認→AIの認証→チャンネル(Discord等)の接続→Gatewayの登録まで、質問に答えていくだけで一通り案内してくれます。初めての人はこのウィザードに乗るのが一番転びません(筆者の実機もonboard経由で立ち上がっています)。

以降のStep 3〜5は、ウィザードの各段階で「何を答えているのか」の解説+あとから個別にやり直すときのコマンドです。全部通った人はStep 6へ。

Step 3: AIモデルの認証(ウィザードで済んだ人は読み飛ばし可)

定額(サブスク/OAuth)月額固定・枠あり
枠が切れたら待てばいい
従量(APIキー)使った分だけ請求
上限は自分で張らない限り無い
どちらで動いているか、言葉で言えるようにしておく(①ゴールの3つ目)
openclaw models list
openclaw models set <一覧からコピーした名前>
openclaw models status

モデル名は手打ちしない。一覧からコピー(手打ちは「Unknown model」エラーの元)。従量課金を使うなら、先にクラウド側で予算アラートを設定してください。

Step 4: Discord Botの作成と接続

画面レイアウトは変わりやすいので「探すもの3つ」で覚えます: ①Botのトークン ②Message ContentのIntent ③サーバー招待の権限。

  1. Discord Developer Portalで新しいアプリケーション(Bot)を作成
  2. トークンを発行(秘密情報。チャット・メモに貼らない)
  3. MESSAGE CONTENT INTENTを有効化(忘れると無反応Botになります)
  4. Botを自分のサーバーに招待(View Channel / Send Messages 等)
  5. OpenClaw側でDiscordプラグインを設定し、トークンを登録

Step 5: 常駐化(Gateway)

openclaw gateway install
openclaw gateway start
openclaw gateway status   # Runtime: running なら成功

あわせてMacの設定で電源接続時はスリープしないに。スリープ=相棒の意識喪失です。フタを閉じて運用するなら「クラムシェルモード」で検索を。

Step 6: 最初のひとこと

@あなたのBot名 こんにちは。今日からよろしく

返事が来たら開通です。あなたの家に、AIの相棒が住み始めました。

⑤ 確認

  • ①ゴールの3項目にチェックがつくか
  • 実ファイルの質問(「作業フォルダに何がある?」)に答えたら、本当につながっています

⑥ つまずいたら

まず定点4コマンド(この先ずっと使います):

openclaw gateway status
openclaw doctor
openclaw models status --probe
openclaw channels status --probe

症状別の対処はつまずきどころ集へ。筆者が実際に踏んだエラーを、原因と対処つきで並べてあります。

⑦ 次へ — なぜこの順番か

セットアップの次の敵は「何を任せるか」と「事故」です。任せ方の型と安全設計から先に学ぶと、相棒が育つ速度が変わります。