今日から毎日ひとつ、小さな会社がそのまま使えるAIの型をここに置いていきます。ひとつの業務に、入力と出力を決めた型をひとつ。考え方はこちらの記事に書きました。

1本目は、ぼくが最初に固定した型です。打合せのメモを貼ると、決まったこと・誰が何をいつまでに・まだ決まっていないことに分けて返してくれます。

この型の仕様

業務
打合せ・電話・朝礼のあとの議事録まとめ
入力
打合せのメモ。走り書き・録音の文字起こし・チャットのやりとり、どれでもかまいません
出力
決定事項/タスク(担当・やること・期限・最初の一手)/確認が要ること/次回
かかる時間
5分。貼って、読んで、直す
使うAI
ChatGPT・Claude・Gemini など、文章を扱えるものならどれでも

きれいな文章より、「決まった/決まってない」を分ける

議事録をAIに頼むと、たいてい整った要約が返ってきます。読みやすいんです。でも、打合せのあとで流れていくのは文章ではなく、決まったつもりで誰も持っていないタスクなんですね。

「インスタ、やる?」「見積もり、来週くらいに」。こういう発言は、要約するとそれらしいタスクに化けます。実際には誰も引き受けていないのに。だからこの型では、はっきりしない発言をタスクにせず、「確認が要ること」として質問の形で残すようにしています。

現場の朝礼でも同じで、「段取りしといて」で終わった指示は、だいたい昼に誰も手をつけていません。誰が・何を・いつまでに、が決まるまでは、指示ではなく確認事項です。

プロンプト(そのまま貼れます)

プロンプト

あなたは打合せの記録係です。下の【メモ】を読み、次の4つに分けて整理してください。

## 決定事項
- 打合せで「決まった」と読み取れることだけを書く。

## タスク
| 担当 | やること | 期限 | 最初の一手 |
- 「やること」は動詞で始める。
- 担当や期限がメモに書かれていなければ「未定」と書く。推測で埋めない。
- 「最初の一手」は、今日5分でできる具体的な行動にする。

## 確認が要ること
- 「たぶん」「〜かも」「検討する」「やる?」など、まだ決まっていない発言はタスクにしない。
- 誰に・何を確認すればよいかが分かる質問の形で書く。

## 次回
- 次の打合せの日時と議題。メモになければ「未定」。

ルール:
- メモにない情報を足さない。
- 金額・日付・人名は、メモの表記のまま書く。

【メモ】
(ここに打合せのメモを貼る)

作例:美容室の朝ミーティング

架空のお店のメモで試すと、こうなります。入力はこの程度の走り書きで十分です。

入力(メモ)

10/3 朝MTG(店長・宮内・小野)
・12/20以降の予約ほぼ埋まった
・インスタ止まってる、小野さんやる?週2くらい
・新しいトリートメント、店長が来週中に仕入れ先から見積もり取る
・LINE予約で前日リマインドできないか、そのうち調べたい
・次回 10/10 同じ時間

出力

決定事項

  • 店長が、新しいトリートメントの見積もりを仕入れ先から取る
  • 次回は10/10、同じ時間

タスク

担当やること期限最初の一手
店長新しいトリートメントの見積もりを仕入れ先から取る来週中仕入れ先に見積もり依頼のメッセージを1通送る
未定LINE予約で前日リマインドができるか調べる未定LINE公式アカウントの管理画面で、予約・リマインドの設定項目を開いてみる

確認が要ること

  • インスタの更新は小野さんが担当しますか? 頻度は週2回でよいですか?(小野さんに確認)
  • 12/20以降が埋まった件で、受付の止め方や案内を変えますか?(店長に確認)
  • LINEのリマインドを調べるのは誰で、いつまでにしますか?(店長に確認)

次回

  • 10/10、同じ時間。議題は未定

「小野さんやる?」はタスクに入らず、確認に回っています。ここがこの型のいちばんの仕事です。

使い方の3ステップ

  1. 打合せが終わったら、メモをそのまま貼る。清書はいりません。録音の文字起こしなら、人名や商品名の変換ミスだけ先に直しておくと結果が安定します。
  2. 「確認が要ること」から先に読む。ここが、放っておくと流れる場所です。その場で相手に聞けるものは、すぐ聞いてしまうのがいちばん早いです。
  3. タスク表は、人が一度見てから共有する。担当や期限の読み違いはゼロにはなりません。共有する前の1回の確認だけは、必ず人がやってください。

この型が回り始めたら

5回くらい使うと、自分の会社の打合せに合わない部分が見えてきます。「うちは期限より優先度が大事」なら、表の列を変えればいい。型は最初から完成させず、使って出た不具合だけを直すほうが早く仕上がります。RPGでいう装備の鍛え直しですね。

明日の2本目は、この型で出たタスクを、翌朝に自分へ届ける型の予定です。